プライドがガタガタ、、、海外あるある【外国語の失敗ネタ集】

留学先や旅行先で外国語が思うように話せなかったり、相手の話す内容が理解できないことは外国語初心者にとっては日常茶飯事。何よりも自尊心を傷付けられるのは、日本では誰の助けも必要なく、立派な大人として何不自由なく生活していたのに、外国では小さい子供にまで語学力のなさを指摘されてしまう事実。

「私は幼稚園児以下か?」と、なけなしのプライドも粉砕されてしまうのです。まるで自分が不完全な人間になってしまったように感じた経験をした人も多いのではないでしょうか?

こうした屈辱経験を経て、心が折れて英語恐怖症・外国人恐怖症になってしまうか、悔しさをバネにして復活するかは個人の性格によるところが大きいようです。海外では、『失敗は成功のもと』と思える鋼のメンタルが必要であることは言うまでもありません。

もっと外国語が話せたら! 外国語にまつわる失敗エピソード5つ

●スイスのフランス語圏に暮らしていたO。メトロに乗車するのに、切符を購入しようと試みるも、小銭を持ち合わせていなかった(切符販売機は、小銭のみ使用可)。その場に偶然いたスイス人に両替できる場所を尋ねたところ、その人も小銭を持ち合わせておらず、両替の場所を教えてくれようとした。ところが、フランス語初心者のOは相手の言うことがよく聞き取れずにアワアワしてしまった。焦った相手が気を遣って、”Do you speak English?”と訊いてきたので、”Yes!”と答えるも、実はその人が話せる英語がそれだけだと判明。結局、会話は終了し、両替する店も見つからずに、Oはその辺りをウロウロする羽目になった。

●アメリカに留学中だったJ。冬休みを利用して、ニューメキシコ州のサンタフェに旅行に行くことを計画。当時インターネットがなかったため、すべての手配を電話で行う必要があった。旅費を抑えるために鉄道の利用を考慮したJは、長距離鉄道のアムトラックへ電話することに。出発・到着時刻と金額を何パターンか尋ねたところ、カスタマーサービスの男性から、「君の英語は分からない」と言われてしまった。「こちらは母国語でもない英語を必死に話しているのに、そんな言い方ないだろ!それでもカスタマーサービスか?!」と、あまりにも悔しくて半泣きになりながら抗議した。担当者に謝罪され、その後の会話には問題なかったものの、しばらくの間引きずって電話恐怖症になってしまった。今はインターネットがあって素晴らしい…と、時々当時を思い出す。

●新婚旅行のカナダにて。とあるレストランに予約なしで入ったKと旦那。店員にバーカウンターで待てと言われた(気がした)。しかし、バーカウンターで待てど暮らせど誰も呼びにこない。1時間ぐらい経って、再び店員に話し掛けて尋ねたものの、相手の言っていることがさっぱり分からなかった。仕方なく諦め、しょんぼりしながらマクドナルドに寄った。その時食べたハンバーガーは、いつも以上にしょっぱく感じられた。

●スイスでアパートを探すことになったM。日本のシステムとは異なり、新聞広告をみて物件を探し、現居住者に連絡を取り、アパートを見せてもらうために足を運ぶ…それを全部自分でこなす必要があると知って面食らった。不動産屋は契約書を作ることが仕事で、物件探しに協力してくれることはなかったのだ。当時、フランス語がまだまだ不自由で、会話の90%がボディーランゲージだったMには、アパート探しのすべての工程が至難の業だった。見かねたMのスイス人の同僚が助けてくれなかったら、アパートは永遠に借りることができなかったと思っている。

●アメリカの友人宅のクリスマスパーティーで。英語のレベルが似通っている上に、実年齢より幼く見えたためか、幼稚園児のシッター状態になってしまったS。英語で必死になって話していた。しかし、その女の子に、「あなたの話してることが分からない。」と、まったくオブラードにも包まない言い方で言われれた。子供は正直だなと思いつつも、深く傷付いた。ジワジワと悲しくなってきて、「私の母国語は英語じゃなくて日本語!あなたは日本語を話せるの?」と言い返してしまった。女の子は謝ってきたが、後で自分の大人げなさと不甲斐なさに凹んだ。

とんだ珍事・トラブル編

●オーストラリアのパースにワーキングホリデーで滞在していたE。電車に乗る際、切符販売機で紙幣を購入しようと試みるも、何度やっても紙幣が戻ってきて困り果てていた。近くにいた子供が、「紙幣をふたつに折って開いてから入れるといいよ!」と教えてくれた。その通りにすると見事に紙幣は入った。しかし、お釣りの小銭が出た瞬間、その“親切なはずの”子供に盗まれた。すぐに気付いて手を払ったものの、子供は何ドル分か手に握ったまま意地でも離さない。“It’s mine!”と叫ぶも、すでに遅し。子供に逃げられてしまった。相手が子供だという事実に大きなショックを受けた。その子供はどうも常習犯らしく、周りにいた地元民は助けてくれなかった。後で同じ目にあった友人から、『そういうときは、英語より母国語でまくし立てる方が効果がある』らしいことを学んだ。

●旅行のイタリアで。ミラノのホテルで日本から来る友達と合流する予定だったT。連絡の行き違いで友人はホテルに現れず、心配になった彼女ともうひとりの友人は、夜中にミラノ空港まで探しに行くことになった。空港で友達を見つけることはかなわず、ホテルに帰ることになった。外のタクシー乗り場に停まっていたのは、一台の白タクのみ。社内にはメーターも付いていない。明らかに怪しかったが、いつまでも空港にいるわけにもいかなかったので、仕方なく白タクに乗車したふたり。途中運転手に値段を尋ねると案の定、行きのタクシー代にかかった3倍の運賃をふっかけてきた。英語でもイタリア語でも交渉できないと踏んだTの友人は、最終兵器で応戦することに。「アジア魂を見せてやる!」と、車内で突然大声でお経を唱えだしたのだった。すると白タクの運転手は、呪いの呪文でもかけられていると思ったのだろうか?想像以上に恐れおののき、ほとんど涙声でお経を止めるよう懇願。往路の料金と同額で構わないと言ってきた。ふたりはお経を止め、そのまま無事にホテルまで送ってもらった。お経が思わぬ威力を発揮したことに驚いたが、語学の重要性を身に染みて感じた。

番外編

●オーストラリアにて。ある初対面の人に名前を名乗るのに、”I am…”と言いかけた瞬間、遮られて、「あなた日本人ね!」と決めつけられた。その理由を尋ねると、『日本人の発音の特徴は、発音に強弱がなく一定だからすぐに分かる』とのこと。聞いてハッとさせられたN。とても悔しくて、それ以後は発音を強化することにした。

●外国人の友人に、週末のホームパーティーに来たいか尋ねられた。「その日は用事があって行くところがある。」と答えたところ、「…だから、来るの?来ないの?」と再度訊かれた。日本人同士だと、『用事がある=パーティーには来れない』と解釈されるが、欧米人には、YesかNoかをはっきりさせなけらばならないのだと改めて感じた。用事があっても、遅れて来るかもしれない…ということなのだろう。そのくせ、欧米社会では誰かと付き合い始めるときは、白黒はっきりさせる言葉がないことが多いのは不思議だ。

まとめ

子供の窃盗団や物乞いがいたり、白タクが堂々と走っていたり…これらはすべて、海外の治安問題や文化の違いと関係していますね。外国語ができないがために、お釣りを誤魔化されたり、タクシー代をぼられたりといった話もよく耳にします。しかし、こういった場合は、たとえ外国語で対処できなくても、最後は日本語であっても『いかに憤慨しているか』を相手に分からせるのが効果的なようです。

次に、日本語アクセント・イントネーションについて。英語のネイティブスピーカーから実際に何度も聞いたことがあるのですが、日本人は英語を話すとき、発音や間違いを気にしすぎて、全体的に声が小さい人が多いとのこと。声が小さいと自信がないように聞こえます。また、音がはっきり聞き取れないと内容も理解してもらえません。相手に何度も聞き返されて、会話を諦めたり、落ち込んだ経験がある人もいるのではないでしょうか?

著者はアメリカに住んでみて、アメリカ人は声が大きくて、堂々としている人が多いという印象を受けます。しかし、よくよく会話を聞いてみると、声が大きなだけで話している内容は大したことがなかったりするのですが。外国語で話すと、相手に何度も聞き返されるという人は、これからは意識して大きな声で話してみましょう。これだけで、あなたの印象がかなり変わると思います。

written by: Olivia

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