英語のネイティブスピーカーに対して”あいづち”を打つとき、”uh-huh”ばかりを連発しいる。または、相手の話に驚くときに、”Really?”ばかり言っている…。心当たりがある人はいませんか?”Uh-huh”も”Really?”も、どちらもまったく間違いではありません。しかし、あまりにも単調で芸がなさすぎるのも確か。ネイティブスピーカーが普段よく使っている相槌を身に付けて、聞き上手・会話上手になりましょう!
驚いたときの表現その1
相手の言ったことに対して驚きを表すとき、学校の教科書には”Really?”を使うと書いていませんでしたか?間違いではないのですが、実際に会話の中でネイティブスピーカーが”Really?”と言っているのをあまり耳にしたことがありません(もちろん、言うときもあります)。その代わりに、彼らは状況に応じて様々な驚愕のフレーズを使い分けているのです。
- Are you kidding me?
- Are you serious?
- Are you for real?
- No way!
上記はすべて『本当に?』『マジで?』という表現です。”Are you kidding me?”は直訳すると、『冗談でしょう?』の意味があります。”You’ve got to be kidding me!”も同じ意味です。”Are you for real?”は、”For real?”とだけ短く言うことも。”No way!”はスラングで、『まさか!』や『そんなわけないでしょ!』を意味します。”No way!(まさか!)”と言われて、“Way!(そのまさかなんだよ!)”と答えることもあります。
例文)A: I am going to quit my job today and leaving for Japan tomorrow. B: Are you kidding me?
(A:今日で退職して、明日日本へ発つんだ。 B:冗談でしょ?!)
驚いたときの表現その2
次は、予想外のトラブルが身に降りかかってきたときに使うフレーズです。驚愕の中に、怒りや苛立ちなどの負の感情が混じっています。『嘘だろ?』『おいおい勘弁してくれよ』と言ったニュアンスが含まれています
1. Seriously?
2. You have to be kidding me.
例文)A: I’m sorry to tell you, but, your flight was canceled due to engine trouble. B: You have to be kidding me!
(A:申し訳ございませんが、エンジン故障のためにあなたのフライトはキャンセルになりました。B:おいおい、やめてくれよ!)
相手に気を揉む必要がないと伝える表現
相手が心配事をあなたに伝えてきたときに、『気にしなくても大丈夫』と伝えたいとき。あなたは、”Don’t worry!”ばかり使っていませんか?”Don’t worry!”と同じニュアンスのフレーズは、他にもたくさんあります。
- No worries!
- Don’t bother!
例文)A: I should not have said that at the job interview. They might take me wrong. B: No worries!
(A:就職の面接であんなことを言うべきではなかったな。変な風に思われてしまったかも。B:心配することないよ!)
相手に気を遣う必要がないことを伝える表現
相手にお礼を言われて、『気にしないくていいよ』と伝えたいとき。”No problem!”がお決まりのフレーズになっていませんか?あなたに気遣う相手に返す表現は、”No problem!”だけではありません。
- No big deal!
- No sweat!
- Say nothing!
- My pleasure!
- Anytime!
“No big deal!”は、”It is not a big deal.”と同じ。つまり、『大したことないよ』を意味します。”No sweat!“はスラングで、『お安い御用』や『平気平気!』のニュアンスがあります。”Say nothing!”は大変英語っぽい表現で、直訳すると『何も言うな』になります。つまり、『礼には及びません 』の意味です。くだけた言い方なので、ビジネスの場では避けた方が良いでしょう。”My pleasure!”は言わずと知れた、『どういたしまして』ですね。”Anytime”は文字通り、『いつでもどうぞ』です。
例文)A:Thank you for letting me use your computer. You saved my life! B: No sweat!
(A:パソコンを使わせてくれてありがとう。お陰で命拾いしたよ!B:お安い御用だよ!)
焦る・パニくる相手に言う表現
あなたの目の前に焦ってパニックに陥っている友人や同僚がいたら、相手を落ち着かせるためにこう言ってみましょう。
- Chill out!
- It’s not the end of the world.
“Chill out!”は、主に若者が好んで使うスラングで、『落ち着いて』や『冷静になって』の意味があります。”It’s not the end of the world.”は文字通り、『この世の終わりではない』。つまり、『そこまで状況がひどいわけではないから大丈夫』を意味します。言い方次第では、ちょっと皮肉交じりになることも。また、失恋などで嘆き悲しむ相手を励ますときに使うこともあります。
例文)A: I will have two long essays to submit next week. I am not sure if I can make it. B: Chill out!
(A:来週提出しなければならない長い論文が二つもあるんだ。間に合うかどうか分からない。B:落ち着けよ!)
おわりに
どのフレーズも短くて、覚えやすい物ばかりだと思いませんか?多様な相槌を打つことで、 会話自体に勢いが付き、相手に『話していて反応が薄いな』とか『単調でつまらない』といった印象を与えません。この機会に理屈抜きで丸暗記して、次回からどんどん活用してください。また、感嘆・驚愕のフレーズを口にするときは、ちょっとオーバーな感じで感情を込めると、なお効果的です。もちろん、驚きの表情も忘れずに。この点、もしかすると、日本語でも『うそー!』『マジで?』『ホンマに?!』とオオバーリアクション気味と言われがちな関西人は、抵抗が少ないのでは…?と思っているのですが、どうでしょうか?
written by: Olivia
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