【国際結婚】苗字はどうするの?夫婦別姓?

国際結婚あるあるでもあり、誤解されがちなことの第三弾は、苗字です。日本人同士の婚姻では、夫婦どちらかの姓を選ぶ必要がありますが、国際結婚ではどうなのでしょうか?

国際結婚すると配偶者の苗字に変更しなければならない?

当然ながら、外国人は日本に戸籍を持っていません。戸籍を持たない外国人との婚姻では、苗字を変更する必要はありません。したがって、夫婦別性が可能になります。ちなみに、外国人との婚姻では、戸籍の筆頭者及び、世帯主は日本人であるあなたになります。外国人の配偶者についての情報は、備考欄に記載されます。

パートナーの苗字になりたいときは?

とはいえ、「せっかく家族になったのだから、パートナーと同じの苗字になりたい」と、苗字の変更を希望する人もいるはず。その場合、婚姻から6ヶ月以内であれば役所で氏変更届を提出します。もし、6ヶ月以上が経過しているなら家庭裁判所の許可が必要となります。ただし、戸籍にはアルファベット表記は出来ません。したがって、外国姓を無理やりにでもカタカナにすることが求められます。

特に希望していない場合でも外国姓に変更する必要があることも

たとえば、アフリカ大陸に位置する某国の男性と結婚した著者の友人の話。彼女は、苗字をパートナーのものに変更せざるを得なかったひとりです。なんでも、夫婦の苗字が同じでなければ、息子の情報をその国の戸籍のようなものに記載できなかったのだとか。ただし、彼女が結婚したのは今からおよそ20年ほど前の話なので、もしかすると現在ではその国の法律が変わっているかもしれません。

パートナーの苗字に変更しないことのメリット

著者の場合、日本では苗字は変更せず、アメリカでのみ複合性(旧姓と旦那の外国姓をハイフンでつないだ苗字)を使用することにしました。アメリカでは複合性は正式な苗字なので、日本のものと合わせると、苗字を2つ持っていることになります。ちなみに、パスポートには、日本の苗字の後にカッコ下記で、旦那の外国姓が記載されています。

外国姓に変更しなかった理由はいくつかあります。一番の理由は、日本での面倒な手続きを避けたかったから。婚姻時すでにアメリカで生活をしており、今後もアメリカで生活する予定でした。そこで、わざわざ日本の苗字を変更する必要がないと考えたのです。苗字を変更すると、必然的に日本の銀行の名義変更や免許書の氏名変更などに煩わされますよね?そのためだけにカタカナの印鑑を作るのも勿体ないかと思いました。

また、国際結婚による夫婦別性は、自分の苗字(旧姓)に愛着がある人、仕事の便宜上、苗字を旧姓で通したい人にもメリットになることは言うまでもありません。

外国姓に変更することのデメリット

日本で外国姓を名乗ることのデメリットといえば、他人の好奇心の目にさらされる可能性があることでしょう。その点については、多種多様な苗字が混在するアメリカなどの移民国家では、特に問題はありません。たとえば、病院などで名前を呼ばれるさい、自分が国際結婚をしているというプチ個人情報が待合室の他の患者に図らずとも知られることは必至。日本では外国姓は所謂『珍名』と同じようなもの。

著者の知人の従妹が日本文学で有名な作家の孫と結婚したのですが、公の場で苗字を呼ばれるたびに他人から注目を浴びて困るのだそうです。日本の苗字でも珍しいものだとこんな具合ですから、外国姓となると言わずもがなです。極力目立ちたくない人には、外国姓はちょっとした試練かもしれません。あとは、印鑑が常に特注になって、余計なお金が掛かるということぐらいでしょうか?

おわりに

国際結婚で苗字を外国姓に変更するかどうかは、自分のライフスタイルや婚姻後どこの国に住むかなどを考慮して、パートナーともよく話し合って決めることをお勧めします。ちなみに、世界の流れ的に見ると、夫婦別性を認める国が大半で、夫婦同姓にしなければならない日本は珍しいのだそうです。夫婦別性を希望する女性には厳しい状況ですね。その点、旧姓のまま・外国姓に変更・複合性と選択肢が多い国際結婚は恵まれているのかもしれません。

written by: Olivia
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