あなたの耳の形はどう?アメリカ人が耳の形にうるさい理由

中川翔子さん、佐藤藍子さん、小嶋陽菜さん、瑛太さん。これらの芸能人の方たちには、ある共通点があります。それは、全員が特徴的な耳の持ち主であること。いわゆる、立ち耳です。日本では可愛らしく、ユーモラスな印象にも映る立ち耳ですが、欧米諸国では事情が異なるのをご存知ですか?今回は、アメリカでの【立ち耳事情】についてご紹介します。

耳の形にこだわるアメリカ人

著者に子供が生まれたときのことです。アメリカの病院では新生児の頭を冷やさないためにニットの帽子を被せます。旦那が息子の耳を帽子の中に念入りに入れている姿を頻繁に目にしました。どうやら息子の耳にかなり執着している様子。理由を尋ねると、耳が顔のラインに沿うように気を付けているとのこと。どうやら、立ち耳にならないように細心の注意を払っていたのです。この件があって、旦那とお付き合いを始めたころの出来事を思い出しました。著者の髪の間から少し耳が見えると、きまって「耳が出ていると変だよ」と言われて直されていたのです。当時はなんのことだか意味が分かりませんでした。しかし、今では旦那がどうしてそんなに耳にこだわるのかが理解できます。欧米諸国には日本にはない、ある『耳に対する考え方』があるのです。

驚き!立ち耳が敬遠される理由とは?

欧米諸国では、一般的に立ち耳は好ましくないと認識されています。理由はキリスト教が背景にあります。立ち耳は【悪魔の耳】を想像させるというのです。悪魔って大げさな!…と思ってキリスト教の宗教画などを見てみると、なるほど悪魔はピンと尖った大きな耳をしているのが分かります。立ち耳の他にも、信心深い人の中には偶蹄(牛や鹿などの2つに割れたヒヅメ・英語でcloven hoof)なども悪魔のシンボルだとして忌み嫌う人もいます。

子供の立ち耳を治すのは親の責任?

立ち耳は英語で、【prominent ears】や【protruding ears】と呼ばれています。また、その見た目から【bat ears】【stick out ears】【Dumbo ears】の別称も。アメリカでの立ち耳の定義は、頭から30度以上横に張り出している状態です。調べたところ、アメリカでは幼少期に立ち耳を治す(整形する)のが常識とされています。6歳を過ぎた後の手術が好ましいとのこと。なんでもアメリカでは子供の立ち耳を治すのは親の責任で、直さない場合は周りから、「どうして治しててあげないの?」と非難されることもあると聞きます。また、治さないのは低所得だからと受けとられることも。しかも、立ち耳が原因で学校でからかわれたり、いじめの対象になり得るというのですから、私たち日本人が想像する以上に状況は深刻ですね。

耳の整形手術を検討中のあるセレブ

映画『007ジェームス・ボンド』シリーズで2006年以降ジェームス・ボンド役を演じているイギリス人俳優のダニエル・クレイグ。彼は自身の耳にコンプレックスを抱いている一人で、2013年には耳の整形手術を検討中というゴシップ記事までありました。ジェーム・スボンドといえば、ハンサムでセクシーでミステリアスなエージェント。この役に抜擢されるなんて名誉そのもの。それなのに、ダニエル・クレイグが耳の形に気を揉んでいるのです。映画鑑賞中は疾走感溢れる展開にくぎ付けで、著者は彼の耳に注視したことがありませんでした。しかし、彼は自分の映画を見ても自分の耳しか目に入ってこないのだそう。彼の耳は良い意味でも悪い意味でも彼のトレードマークとも言われているのだとか。言われてみると、ちょっと立ち耳気味かもしれません。しかし、どちらかといえば彼の肉体美など他の部分に目が行きがちです。耳の形なんて心配に及ばずと思うのですが、美男には美男なりの悩みやコンプレックスがあるということなのでしょう。

最後に

それにしてもアメリカ人の歯並びと耳の形のこだわりの強さには非常に驚かされます。文化が違えば、こうも考え方が異なるのですね。歯の審美・矯正については、近年では日本もアメリカ同様の基準・価値観に変わりつつあります。しかし、耳はどうでしょうか?アメリカの学校に通う予定の子供であれば立ち耳の整形もありなのかも知れませんが、そうでない限りはなんでもアメリカ(欧米)の基準に合わせる必要性は感じられません。少なくとも日本に住む限りは日本人は概ね耳の形には寛容で、立ち耳でも取り立てて生活に支障がないからです。みなさんはどのように思われますか?

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Written by: Olivia

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