クリスマスも、もうすぐそこに迫っていますね!今回は、アメリカでクリスマス間近やクリスマス当日に人々がどのように過ごすのかをご紹介します。
クリスマスは家族で過ごすもの
日本では、クリスマスは恋人のいない人にとっては寂しく、一層人肌恋しいと感じられるイベントですが、アメリカでは違います。クリスマスはあくまでも家族と過ごすイベントです。間違っても、恋人と二人っきりでロマンチックに過ごす日ではありません。
もちろん、クリスマスディナーに恋人や婚約者を招待することもあります。しかし、やはり主役はやはり、家族です。クリスマスは、一緒に祝う家族ありきなのです。そんな理由からか、ホリデーシーズンになると、身寄りのない人が己の孤独を悲観して自殺率が上がるとの統計もあります。家族がいない人は親しい友人宅に招かれることも珍しくはありません。
なぜか25日のクリスマスより、24日のイブの方が盛り上がる日本。一方、アメリカでは言うまでもなく25日が重要です。この日は祝日でもあり、一部を除いてほとんどの企業、小売店などが閉まります。レストランも例外ではありません。クリスマス前後にアメリカ旅行を考えている人は、クリスマスにはご馳走にはあり付けない覚悟が必要です。
職場のクリスマスパーティーは忘年会?
著者が今までに勤めたすべての企業では、12月になるとクリスマスパーティーが開催されました。こちらは、日本でいうところの忘年会のような位置付けです。就業時間外での会社関係の活動を極力避けたがるアメリカ人。それにも関わらず、クリスマスパーティーだけは例外で、夜7時ごろからスタートすることが大半でした。
日本の忘年会と明らかに異なった点は、ゲストをひとり同伴可能だったことでしょう。さすが、カップル文化が根付いているアメリカですね。みな配偶者や恋人、または友人を同伴していました。パーティーが行われる場所は様々です。ホテルの大部屋やレストランを貸し切ったり、職場でケータリングを頼んだり。
著者の友人の勤める会社は、社員の家族全員を招待し、バスを貸し切って泊りでラスベガスに行ったそうです。パーティーの終盤には、豪華景品を狙ってラッフル(raffle)と呼ばれるくじ引きやビンゴで盛り上がることも。アメリカがリーマンショックの前でまだ景気が良かった頃は、一等賞の景品が国内往復航空券や大型テレビ、多額の商品券だった企業も珍しくなかったと聞いています。どうやら、パーティーの開催場所や抽選会の景品の内容は、その年の企業の成績を反映している場合が多いようです。
友達と楽しめる『シークレットサンタ』って何?
著者の前職場では部内で『シークレットサンタ(Secret Santa)』と呼ばれるイベントを毎年行っていました。初めて聞いた方のために手順を説明しましょう。
1.参加者を募り、プレゼントの金額と日程を決定する。
2.『ウィッシュ・リスト(Wish List)』と呼ばれる小さな紙に、名前と自分が希望する商品を3つ書いて、内容が見えないように折りたたむ。
3.箱に参加者全員のウィッシュ・リストを入れてよくかき混ぜ、ひとりずつ引く。
4.自分が引いた参加者のウイッシュ・リストを参考に、イベント当日までに各自でプレゼントを購入する。
5.当日、プレゼントを持ち寄り、ひとりずつ『誰にプレゼントを用意したか』発表し、プレゼントを手渡す。
プレゼントを貰う直前まで、誰が自分のプレゼントを用意してくれたかが分からないのが、『シークレットサンタ』と言われる所以です。著者の元同僚たちは全員アメリカ人だったので、『誰から誰に』また、『どんなものを用意したか』が判明する瞬間に大いに盛り上がりました。参加人数は問いません。しかし、あまりに少ないと誰が誰のシークレットサンタなのかすぐに分かってしまうので、ある程度の人数がいた方が楽しいと思います。また、プレゼントを用意する時間が必要なため、2、3週間前には抽選を済ませることをお勧めします。
実は、シークレットサンタはウィッシュ・リストなしが主流です。しかし、ウィッシュ・リストがあることで、なるべく参加者好みのプレゼントが選べ、購入する方も頭を悩ませる必要がない効果が期待できるというわけです。プレゼントの金額は、二千円ぐらいのあまり負担にならない額が適切です。
おわりに
いかがでしたか?数回に渡ってご紹介してきたアメリカのクリスマスに関する記事は、今回でおしまいです。クリスマスの慣例や内容は、国や家庭によってもそれぞれ異なります。これを機に、外国人の恋人や友人に彼らの国のクリスマスについて尋ねてみてはいかがでしょうか?
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Written by: Olivia