英語を話せないのは外国人恐怖症のせい!?

英語を話すのが苦手と語る人には、いくつかの原因が考えられます。そのひとつにあげられるのが、外国人と話すときに非常に緊張するというもの。いわゆる外国人恐怖症を克服する方法はあるのでしょうか?

そもそも日本人は怖がりの遺伝子を持っているらしい?

対人恐怖症という言葉を聞いたことがありますか?人前に出ると極度に緊張し、社会生活に支障が出てします疾患です。なんでも、日本人の5人にひとりは対人恐怖症を患っているとも言われています。しかも、対人恐怖症は日本特有の文化依存症候群。なんと、過労死同様、これに該当する言葉がないので、英語でTaijin Kyofusho Syndrome (TKS)と呼ばれています。また、あるテレビ番組で紹介されたお化け屋敷を使った調査では、日本人の97%もが『恐怖遺伝子』と呼ばれる遺伝子を持っていることも判明しました。恐怖遺伝子を持っている割合の内訳は下記の通り(※1)。

日本 97%
アメリカ(白人) 77%
インド 67%
ドイツ 64%
アメリカ(黒人) 46%
南アフリカ 32%

対人恐怖症気味の人が多い上に、『恥の文化』を持つ日本。知らない人と話す、外国人と話す、英語を話して間違うなど、いろいろな場面で日本人が恐怖を抱きがちなことが名実ともに明らかになりました。

容姿が異なる人種の前で緊張しやすい?

英語で『xenophobia』と呼ばれる外国人恐怖症。著者が周りの人たちに話を聞くうちに、興味深いあることが分かってきました。外国人と話すのに緊張するのには変わりがないのですが、相手がアジア人だと緊張の程合いがマシだという人が多かったのです。理由は、同じアジア人で容姿も似ているから。さらに、相手が英語のネイティブスピーカーでない場合は、より緊張しないのだとか。なるほど、非ネイティブスピーカーのアジア人となると自分と境遇が似ています。肩肘張らずに気負わず英語が話せるのでしょう。そう言えば、アメリカやフランスに留学していた著者の友人たちの中にも、よくつるんでいた友人はアジア人留学生が多かったと言っていた人もいましたっけ。自分と同じ人種に対して同族意識を持ち、一緒にいると居心地が良いのかも知れませんね。

外国人恐怖症の克服方法

では、どうしたら外国人恐怖症は克服できるのでしょうか?

  • 外国人とたくさん接することで外国人に慣れる

金髪碧眼、褐色の肌、彫の深い造形といった自分の容姿とかけ離れた外国人を目の前にすると緊張してしまう場合。とにかくいろいろなタイプの外国人と接する機会を持って、外国人に慣れるに限ります。数をこなせば、おのずと結果はついてくるものです。

  • 外国人の友人を作ることで彼らも自分と同じ人間だと実感する

外国人に恐怖を感じたり苦手意識を抱く理由に、「相手が何を考えてるのかよく分からない」ことがあげられます。外国人の友人を作って、その人を深く知り、理解すれば外国人をより身近に感じ、私たちと容姿や話す言葉は違えど、同じ人間だと実感することができます。

  • 取るに足らない外国人はスルーするスキルを身に付ける

外国人恐怖症の人の中には、過去の外国人との嫌な経験が原因という人もいるのではないでしょうか?英語を馬鹿にされた、人種差別をされた、強引なナンパをされて怖かった、など。残念ながら、あなたを不快な思いをさせたり、凹ませたりする外国人が一定数いることは否定できません。しかし、それは外国人だからではなく、その個人の人柄の問題。日本人がすべて人格者ではないのと同じで、外国人にもいろんな人がいるのです。しかし、世の中そこまで捨てたものではありません。嫌な体験をすると、外国人はみなそうだと思いがちですが、実際は残念な外国人の割合は多くないもの。たまたま性質の悪い外国人に当たってしまった、運が悪かったと思って、負の感情を引きずらないことをお勧めします。そんな取るに足らない外国人は、こちらから願い下げです。相手にしないスルースキルで乗り越えましょう。

おわりに

慣れるのが克服の近道…とは言ったものの、外国人の数が多くない日本国内では、なかなか外国人と話す機会を設けるのも難しいかもしれません。外国人との国際交流パーティーやイベントなどを積極的に利用することは、様々な文化背景・国籍を持つ外国人と知り合う絶好のチャンスです。その点、WhyNot!?JAPANの1泊2日のバスツアーは、多くの外国人に会うのと同時に、彼らを深く理解する機会にも恵まれたイベントの最たるものだと言えます。なぜなら、『同じ釜の飯を食う』という慣用句があるように、寝食をともにした人とは打ち解けやすいからです。また、『日本人と接点がなく、日本人の英語に慣れていない』海外の外国人に比べると、日本在住の外国人や観光客には親日家も多く、日本人の扱いにも慣れている点はアドバンテージと言えます。そしてもちろん、英語を頑張って身に付けることで、自信が付き、自信が付くことで外国人と話すことが怖くなることは言うまでもありません。少しの勇気の積み重ねで外国人恐怖症は克服可能です。外国人恐怖症を克服したその先に、新しい世界が開けていることは間違いなしです。

参考文献:

(※1)Why Japanese People are so fearful
URL: http://www.japanprobe.com/2009/08/15/why-japanese-people-are-so-fearful/

Written by: Olivia

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