みなさんご存知の通り、結婚して誰かと共に生活していくのは、楽しいことばかりではありません。結婚とはやっかいなもので、日本人同士だからと言って、上手くいくとも限りません。でも、国際結婚を長続きさせる秘訣があるのです。
9)スキンシップ・愛情表現を怠らない
欧米人が、日本人より愛情表現が豊かであるのは周知の事実です。キスやハグなどのスキンシップに加え、相手の外見や服装を褒めるのは、日常茶飯事。「sweetie」「baby」「honey」「sweetheart」と、お互いを呼び合うことも。また、「元気かい?」「何してるの?」と、取り立ててこれと言った理由がなくても、毎日職場に電話が掛かってくることも。
さらに、帰宅前には、「ハニー。今から帰るよ」の電話が。付き合い始めや、新婚当初は、それらの行為も新鮮に思えることでしょう。しかし、元々愛情表現が淡白な人や苦手な人は、毎度毎度の愛情確認や電話攻撃が恥ずかしく感じたり、だんだん面倒だと思うようになることも。職場にいるときに「何してるの?」って、「そんなん仕事してるに決まってるやろ!」と、突っ込みたくもなります。
しかし、例えばアメリカでは、離婚裁判の時に、「ここ一ヵ月以内に、旦那(妻)から職場に電話があったか?」と訊かれることもあるそうで。ない場合は、立派な離婚理由にもなるらしいと、そんな噂を耳にしたことがあります。カップル間の愛情表現・愛情確認は、それだけ重要視されているのです。
ですから、少々面倒だと思っても、パートナーから「I love you.」と言われたら「I love you, too.」と応えるべきです。職場に電話が掛かってきても、邪険に扱わず、仕事に差し支えのない範囲で相手をしたほうが良いでしょう。愛情豊かな国出身のパートナーには、「いちいち言わなくても分かるでしょう」は、通用しません。良い関係を長く続けるためには、やはり意識的に努力も必要です。
お互い何もせずに、もしくは、片方だけが努力するような状況で、良い恋人関係・夫婦関係が長続きするなんて、そんな虫のいい話はありません。義務と感じるとしんどいでしょうから、ここはひとつ前向きに考えるようにしましょう。「I love you.」と言われているうちが華。職場に電話が掛かってくるうちが華です。ある意味、愛情表現が豊かな人たちは、分かりやすいですよね?幸いにも、言葉もハグもお金が掛かりません。
上手く最大限に活用するべきです。やはり、言葉は口に出さないと、相手に通じないものですから。我々日本人なら、ちょっとオーバー気味に、100%プラス・アルファくらいの感覚で愛情表現すると、相手にはちょうど良い具合に伝わるかもしれませんね。
10)柔軟性を身につける
あなたとパートナーは、お互い異なった文化の中で生活してきた訳です。だから、あなたの国の常識が、パートナーの国の非常識であったり、その逆もまたしかりだったりすることもあるでしょう。また、食習慣は、どうでしょう?二人の食の好みが似ていれば幸いです。そうでなければ、毎日のことですので大変です。
何故、あんな変なものを食べるんだ?何故、こんな美味しいものを食べないんだ?など、理解し難いこともあるはず。ここで大切なのは、相手(と、相手の国)を否定しないことです。そして、あなたの意見を押し付けないことです。さもないと、お互いの愛国心に火がつきます。オリンピックやワールドカップの観戦時のように、あなたは日本代表、パートナーは彼の国代表になって熱くなり過ぎ、小さなもめ事が、大きな喧嘩にまで発展することも珍しくありません。家庭内国際紛争の勃発です。
不毛な争いを避けるために、「だから、フランス人は~」や「アメリカ人は、いつも~」などと、一般論で物事を語らないほうが無難です。あなた自身も、「だから日本人は~」と、パートナーに一括りで言われたら、全然良い気がしないですよね?何より、私たちは母国を馬鹿にされたり、侮辱されると、非常に腹が立つものです。
外国人のパートナーが、あなたとは全く異なる文化や習慣を持ったバックグラウンドから来たのは、最初から明白だったはずです。それならば、いっそのこと『違って当たり前』と割り切るのはどうでしょう?時には、お互いの違いさえも楽しめるのが理想です。この、相違を面白いと思える姿勢があるかないかでは、ストレスの溜りかたも断然違います。
文化の違いだから、どちらが正しいとか正解はありません。勿論、勝ち負けでもありません。やみくもに相手の価値観を否定せず、受け入れる姿勢が大切です。そして、あなたが海外で生活するのであれば、『郷に入れば郷に従え』の精神で臨みましょう。持つべきものは、オープンで柔軟性のある思考回路です。
いかがでしたか?最後に、忘れてはいけないのが、これらの秘訣は、まず『愛情ありき』で生きてくると言うことです。パートナーを『愛しているから』こそ、より良い関係を築き上げていくために、日々努力したいものですね。
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written by Olivia