日本人女性の子連れ国際再婚はありか?を検証

以前に比べると国際結婚が増えているのは、みなさんすでにご存知の通り。国際結婚の中には、初婚だけでなく、再婚も含まれています。日本人女性が外国人男性と離婚後、子連れで日本人男性と再婚するケースは少ないようです。しかし、日本人女性が日本人男性と離婚後、子連れで外国人男性と再婚する話は、著者の周りでもちょこちょこ耳にします。外国人男性と子連れ再婚した女性たちは、どのような経緯をたどっているのでしょうか?子連れ再婚のメリットとデメリットも併せてご紹介します。

軍人と子連れ再婚を決意

まずご紹介するのは、日本人男性と一児をもうけた後に夫の浮気が原因で離婚し、アメリカ人男性と再婚したC。Cは得意の英語を生かして、横田基地内で働いていました。そこで出会ったのが、基地勤務だったアメリカ空軍に所属するRでした。Cには当時幼稚園の娘がいたので、Rとの交際ですら躊躇していたそうです。しかし、Rの熱心なアタックに根負けし、お付き合いをスタート。RはCの娘にとても良く接してくれ、娘がRに懐いていたことと、初婚だったRがCの離婚を含めた過去に理解を示してくれたことが大きな決め手になって再婚を決意しました。

再婚後、夫がドイツに赴任することになり、Cと娘も一緒にドイツに引っ越ししました。Cの娘はドイツの米軍基地内の学校で英語だけで生活することに、最初の1年は大変苦労したのだとか。しかし、そこは頭が柔らかくて吸収力のある子供です。すぐに英語も話せるようになりました。ドイツで2年過ごした後、C一家は夫の新たな勤務地であるアメリカへ引っ越しすることに。今ではアメリカ人の夫との間に子供も生まれ、家族4人で幸せに暮らしています。

子供に障害があっても受け入れてくれた

次にご紹介するのは、日本人男性との間に二児をもうけた後、性格の不一致によって離婚したアメリカ在住のK。子供の一人は、障害があります。Kは友人の紹介でアメリカ人男性と知り合い、2年の交際の後に、結婚の話が持ち上がりました。障害の子供の世話に時間を取られがちなこともあり、再婚をほとんど諦めていたK。しかし、ボーイフレンドは障害を持つKの子供のステップ・ファーザーになることに関して、特に難色を示さなかったそうです。アメリカでは、障害がある子供を敢えて養子に臨む夫婦もいます。実際、著者が知る限りでも他に2組の夫婦が障害がある子供を養子に迎えています。1組の夫婦にはすでに実子が3人いました。アメリカ人の夫の協力と理解のお陰で、Kは時には困難なこともあるけれど、充実した再婚生活を送っています。

離婚歴にも理解あり?

離婚率の高さを見ても明白な通り、欧米諸国では離婚はまったく珍しくはありません。自分が初婚であっても、相手に離婚歴があることも十分あり得ます。それどころか、初婚の相手にこだわっていると、選択肢が狭くなる可能性も出て来るでしょう。たとえば、アメリカの平均初婚年齢は、男性が29.1歳、女性が27.1歳です。二十代ならともかく、三十路を超えた男女の中には、離婚歴がある人もたくさんいるはずです。

家族の形はひとつじゃない

それに加えて、欧米諸国は婚外子を持つことも珍しく、家族の形も多様化しています。したがって、相手に子供がいることにも理解があることが考えられます(少なくとも、日本よりは…)。日本人男性と子供をもうけて、外国人男性と再婚する場合、夫(ステップ・ファーザー)と子供の人種が異なる場合があります。しかし、日本よりも養子縁組がはるかに進んでいて、あえて自身とは別の人種の子供を迎え入れることも珍しくない欧米諸国では、その点について抵抗が少ないと言えるでしょう。とはいうものの、ネットサーフィンしていると、シングルマザーとのデートや結婚はお勧めしない!といった記事も腐るほど出て来ることも否定は出来ません。やはり初婚の男性の中には、シングルマザーの女性にもれなく付いてくる子供のステップ・ファーザーになるのに抵抗がある人も当然います。そして、それに伴う苦労を考えると、尻込みする気持ちがまったく理解出来ないわけではありません。

外国人との子持ち再婚の落とし穴

子連れの再婚について注意するべき点をいくつかご紹介しましょう。まず、再婚後、日本で生活するならともかく、もしパートナーの国に引っ越しする場合。子供が現地の言葉、環境、習慣に慣れるまで大変苦労することは言うまでもありません。親の都合で言葉がよく分からない学校にいきなり放り込まれるのですから、そのストレスは半端ではありません。

次に、今や日本もハーグ条約に加盟したことは周知の通りです。子連れでハーグ条約の加盟国出身の男性と再婚する場合に、注意しなければならない点があります。それは最悪離婚となった場合、婚姻によって相手の男性にも、あなたの子供に対する親権を求める権利があるということです。あなたの子供と相手の男性に、血縁関係のあるなしは関係ありません。共同親権になると、子供に関する細かい取り決めがされます。そうすると、相手の同意なしに勝手に州外に引っ越すことは許されません。子供を連れて日本へ帰って人生をやり直すなんて、もってのほかです。強行突破すれば、連れ去りの誘拐犯として国際的に指名手配されてしまいます。

最後に、これは日本人同士の再婚でも問題になることがありますが、子供とパートナーの関係です。ここで問題になるのは、パートナーによる肉体的・性的な虐待です。男の子だから安心というわけではなく、性別は関係ありません。あまり物騒なことは考えたくはないですが、残念ながらアメリカでは珍しい話でもないのです。そのためもあってか、アメリカでは子供を守る制度が整っていて、法律も非常に厳しいものになっています。子連れ再婚の場合、自分だけでなく子供にとっても最良の選択か(パートナーはステップ・ファーザーに相応しい人物か)をよく見極めたいものです。

まとめ

子連れとなると、子供がいない場合より再婚のハードルが少し高くなるのは仕方がないことです。しかし、あなたがとても魅力的な人間であれば、あなたに子供がいようがいまいが、相手には大した問題にはならないはずです。あなたの過去・子供も全面的に受け入れてくれる男性が現れたら、再婚を考慮してみても良いのではないでしょうか?

photo by :  http://brava-mama.jp/2015060966744/

written by : Olivia

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